カイ2乗分布(Chi square distribution)
分布の形状
基本情報
- 1つのパラメータ が必要です(正の整数)。
- 半無限区間 で定義された連続分布です。
- 平均対して常に非対称です。
確率
-
ここで は ガンマ関数です。
-
ここで は 不完全ガンマ関数です。
-
Excel での累積分布関数 (c.d.f.) と 確率密度関数 (p.d.f.)の求め方
| A | B | |
|---|---|---|
| 1 | データ | 説明 |
| 2 | 5 | 対象となる値 |
| 3 | 9 | 分布のパラメータ N の値 |
| 4 | 数式 | 説明(計算結果) |
| 5 | =NTCHISQDIST(A2,A3,TRUE) | 上のデータに対する累積分布関数の値 |
| 6 | =NTCHISQDIST(A2,A3,FALSE) | 上のデータに対する確率密度関数の値 |
- 関連 NtRand 関数 : NTCHISQDIST
分布の特徴
平均 -- 分布の"中心"はどこ? (定義)
-
分布の平均 は次式で与えられます。
-
Excel での計算法
| A | B | |
|---|---|---|
| 1 | データ | 説明 |
| 2 | 9 | 分布のパラメータ N の値 |
| 3 | 数式 | 説明(計算結果) |
| 4 | =NTCHISQMEAN(A2) | 上のデータに対する分布の平均 |
- 関連 NtRand 関数 : NTCHISQMEAN
標準偏差 -- 分布はどのくらい広がっているか(定義)
| A | B | |
|---|---|---|
| 1 | データ | 説明 |
| 2 | 9 | 分布のパラメータ N の値 |
| 3 | 数式 | 説明(計算結果) |
| 4 | =NTCHISQSTDEV(A2) | 上のデータに対する分布の標準偏差 |
- 関連 NtRand 関数 : NTCHISQSTDEV
歪度 -- 分布はどちらに偏っ ているか(定義)
-
分布の歪度は次式で与えられます。
-
Excel での計算法
| A | B | |
|---|---|---|
| 1 | データ | 説明 |
| 2 | 9 | 分布のパラメータ N の値 |
| 3 | 数式 | 説明(計算結果) |
| 4 | =NTCHISQSKEW(A2) | 上のデータに対する分布の歪度 |
- 関連 NtRand 関数 : NTCHISQSKEW
尖度 -- 尖っているか丸まっているか (定義)
-
分布の尖度 は次式で与えられます。
-
Excel での計算法
| A | B | |
|---|---|---|
| 1 | データ | 説明 |
| 2 | 9 | 分布のパラメータ N の値 |
| 3 | 数式 | 説明(計算結果) |
| 4 | =NTCHISQKURT(A2) | 上のデータに対する分布の尖度 |
- 関連 NtRand 関数 : NTCHISQKURT
乱数
- Excel での乱数生成法
| A | B | |
|---|---|---|
| 1 | データ | 説明 |
| 2 | 9 | 分布のパラメータ N の値 |
| 3 | 数式 | 説明(計算結果) |
| 4 | =NTRANDCHISQ(100,A2,0) | 100個のカイ2乗乱数を Mersenne Twister アルゴリズムで生成します |
メモ: この使用例の数式は、配列数式として入力する必要があります。使用例を新規ワークシートにコピーした後、A4:A103 のセル範囲 (配列数式が入力されているセルが左上になる) を選択します。F2 キーを押し、Ctrl キーと Shift キーを押しながら Enter キーを押します。この数式が配列数式として入力されていない場合、単一の値 2 のみが計算結果として返されます。
関連 NtRand 関数
- 既に分布のパラメータをお持ちの場合
- Mersenne Twiseter 法による乱数生成 : NTRANDCHISQ
- 確率計算 : NTCHISQDIST
- 平均計算 : NTCHISQMEAN
- 標準偏差計算 : NTCHISQSTDEV
- 歪度計算 : NTCHISQSKEW
- 尖度計算 : NTCHISQKURT
- 上記の各モーメントを一度に計算 : NTCHISQMOM