火星に猫はいるか?

火星に生物はいるだろうか?生物のいる確率はどのくらいだろうか?順を追って求めてみよう。

まずは火星に人間がいる確率をP_\text{human}としよう。例えば…P_\text{human}=0.0000001\%くらいかな。

よし、次に火星に犬がいる確率をP_\text{dog}としよう。なんとなく犬は人間よりいそうなんで、P_\text{dog}=0.000001\%とでもしてみるか。

どんどん続けよう。次に火星にアメンボがいる確率をP_\text{water strider}としよう。これはきっと人間なんかよりずーっといる確率が高いだろう。よしP_\text{water strider}=0.001\%だ。

ここで中間報告。では、火星に人間も犬もアメンボもいない確率はいくつになるだろうか。それは、”(人間がいない)かつ(犬がいない)かつ(アメンボがいない)”確率となるので、次式で与えられる。

P_\text{no life}=(1-P_\text{human})(1-P_\text{dog})(1-P_\text{water strider}) =99.9999999\%\times 99.999999\%\times 99.999\%=99.9989989\%

なるほど…しかし、まだ他にも調査すべき生物はたくさんある!象がいる確率、マントヒヒがいる確率、ムカデがいる確率、カピバラがいる確率…どれもきっと確率は0ではないだろう。

ある生物がいる確率をP_{i}とする。iは生物の種別を表していている。ものの本によると生物は1億種という説もある。それらが火星にいる確率が平均して0.000001\%とすると、火星にまったく生物がいない確率は、

P_\text{no life}=\Pi_{i=1}^{100000000}(1-P_{i})=(99.999999\%)^{100000000}\sim 37\%

となる。ちょっと待てよ、、、ということは、火星に何か生物がいる確率は、

1-P_\text{no life}\sim 63\%

これは驚いた!火星にはきっと何かいるぞ!

上記の推論はどこがおかしいか分かりますが?


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