複利の場合
V(T)=V0⋅∏i=1TNri(N)=V0⋅∏i=1TN(Nσ⋅zi+Nm+1) ---(5)
となります。これが離散的な場合の結果であり、議論のスタート台となります。
こいつの連続極限を考えます。 知りたいことは、連続極限でV(T)の分布はどうなるか?です。
具体的には、
といったことを調べます。
式(5)、、、掛け算のままだと取扱いが難しいので、両辺の対数をとりましょう。
lnV(T)=lnV0+∑i=1TNln(Nσ⋅zi+Nm+1) ---(6)
ここに伝家の宝刀、テイラー展開
ln(x+1)=x−2x2+3x3−⋯ ---(7)
を適用します。定石通り1次の項だけとると式(6)は、
lnV(T)=lnV0+∑i=1TN(Nσ⋅zi+Nm) ---(8)
となって、これは正に単利の場合と同一の式でキレイに正規乱数の和に収束することが分かりました。
つまり lnV(T) は正規分布になることが判明しました(覚えていますか?正規乱数の和は正規乱数です)。
さてこれで
対数をとったヤツが正規分布になった⟶元は対数正規分布